「空間映像科は空間、設備、経営面、専任人事など難問山積みであった。だが未完成であっても1つの理想であったように思う。」藪野 健
「夢のような学校に出会えたことは、今も僕の財産である。」鷹野隆大
「表現行為と人生がともに真似び合う。芸術学校はそんな現場だったように思う。」小口詩子
短い期間の学校時代のことは、後々映像、写真関係の仕事に就く人には原点の場であり、それが早稲田の中に実在していたということは、ある意味夢のような事実で、それは「早稲田大学の度量を示す奇跡のような時代」のなかで象徴の科であったというふうに思います。まさか早稲田で写真や映像をやる科があったなんて。それだけで、空間映像科にいた方々は選ばれた人たちであったといえませんか。僕は事務方でしたので、皆さんをまぶしく見ておりました。
『早稲田大学芸術学校空間映像科2000〜2011』(2014発行)に寄せた文章より抜粋